ご当地便り

古を感じる夏の一夜

(2011.07.20)

神楽は年に一度の楽しみです神楽は年に一度の楽しみです

神楽とは。
古事記の昔に、アマテラスオオミカミが天の岩戸にお隠れになった際、アメノウズメが神がかりをして舞った舞いが起源だという説があります。

明治の文明開化で全国的にも途絶えてしまった神楽は、神事的な神楽と祈祷的な神楽が行われていました。

隠岐の場合は海に囲まれた島国であったためか、航海の無事を祈願するために行われていた神楽が多かったようです。

当時、神楽を専業とした神楽師を「社家」と呼び、一般の人たちが演じることは出来ず、代々社家から社家に正確に伝授されていました。

隠岐の神楽は全島で十五以上の社家があり、神社や祭りの遷宮、大漁祈願や雨乞いなど年中様々な場所で神楽が行われていたそうです。

猿田彦の舞猿田彦の舞

隠岐の神楽の特徴は、舞う広さがとても狭く、ほぼ畳二畳のなかで行われます。
これは、本来、神楽殿で舞われる神楽の伝統を忠実に守っているからだと考えられています。

また、石見神楽に代表されるような「見せる神楽」ではなく、見る人たちに背を向けて舞います。
というのは、舞台上に餅やお神酒が供えられた神座が設けられ、舞う人はこの神座に舞いをささげる形でおこなわれるからです。

明治以降は、社家制度が衰退し、一般の人たちが地域の行事として神楽を継承するようになりました。
7月26日に行われる久見神楽は、昭和37年に島根県の無形民俗文化財に指定された貴重な神楽です。
夕方から始まり、夜を徹しての神楽は、ときには酒を酌み交わしながら演じる人と見る人が一緒になって伝統的な舞を披露してくれます。
何百年も続く伝統的な舞を見ながら、隠岐で夏の一夜をすごしてみてはいかがでしょうか?

ライター:澤井 藍


あご

(2011.07.20)

絶品!あごのツミレ汁絶品!あごのツミレ汁

昨日の夕方、となりに住んでいる義理の母が、あごのミンチをもってきてくれました。あごのミンチ=トビウオのすり身のことです。

隠岐ではトビウオのことをアゴと呼んでいます。
これは、島根県をはじめ日本海側地域と九州でも一般的な呼び名だそうです。

隠岐の海では、ちょっと暑くなってきたかな~と思いはじめる頃から、アゴが海面を飛び始めます。

アゴが飛ぶ風景は隠岐諸島と本土を結ぶ船や、島内を走る遊覧船からでも目撃することができます。 時には、アゴをおっかけてくるイルカに出会うこともあります!!(私はまだ見たことがありません。見てみたいなぁ~)

あごのミンチに話を戻しますが、隠岐ではかなりポピュラーです。
一家に一台、とまではいかなくとも、隣近所さんにはかならずミンチを作る機械があります。ミンチを作る機械といっても、もちろんお肉をミンチにするためのものではなく、魚をミンチにするためのものです!!

さすが、島な感じです。あごをたくさんもらったら、まず、新鮮なうちに鱗をおとして(←※これ重要です。これを怠るとえらいことになります。)、三枚におろして、中骨・腹骨を取ってからミンチ機に投入します。
この作業が結構面倒。

その後、綺麗に処理した身をミンチの機会に投入します。ハンドルをグルグル回すと、細い穴から砕かれた身がウニョ~ンとパスタの麺みたいにでてくるのです。
まぁ、最近では、一家に一台『フードプロセッサー』なるモノがあるので、それでミンチを作ることもできますが、私は、ミンチ機の手動式というアナログな感じが結構好きです。
このミンチ機はアゴだけではなく、イワシなんかをたくさんもらった時にも活躍します。


あごのミンチ
は色んな食べ方がありますが、私のイチオシはツミレ汁とから揚げ。ツミレ汁はあごから美味しい出汁が出るので、お酒と醤油でシンプルに味付けします。
から揚げは、ミンチに塩コショウで少し下味を付けて、ニラのみじん切りをたっぷり入れてから油でさっと揚げます。
どちらも今しか食べられない旬の味!!是非一度お試しください♪

ライター:澤井 藍


隠岐の妖怪その九~アマビエ~

(2011.07.20)

 アマビエ“様” アマビエ“様”

今回の妖怪シリーズは、島後・中村地区の入り口にある「アマビエ」。
人魚のような爬虫類のような・・・不思議な姿をしている妖怪です。

アマビエは、海中からいきなり出てきて予言をするそうですが、豊作・豊漁を予言することが多いようです。なので、このブロンズ像に触った時の効能は「漁に恵まれる」とのこと!漁業が盛んな中村地区にぴったりの妖怪です♪

このアマビエ、病気を治す力もあるとも言われていて神様に近い存在なのかもしれません。西洋の人魚のような美しさはないけれど、やや女王様系の“上から口調”で予言するらしいです(笑)


上の記事にもありますが、『アゴ漁』が盛んな中村地区。アマビエ“様”の力で今年も豊漁になりますように♪

ライター:澤井 藍

観光に関するお問い合わせ先

  • 隠岐観光協会 08512-2-1577
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