ご当地便り

岩ガキは“海のチーズ”

(2011.03.04)

採れたて剥きたてプリップリの隠岐岩ガキ採れたて剥きたてプリップリの隠岐岩ガキ

3月から初出荷を迎えるのが、
日本海のブランド「隠岐岩ガキ」です。
生食はもちろん、焼いてもカキフライにしてもおいしい!!

私の一押しはカキのガーリックバター炒め☆ですが、
やっぱり、一度は生でカキ本来の味を楽しんでいただくのが一番オススメです♪

岩ガキは、冬場に最盛期を迎えるマガキとは別の種類で、中には1kgを超えるくらい巨大に成長するものもいます。

水深5m前後のきれいな海に棲み、今までは夏場に限られた量を素もぐりで獲るだけでした。
しかし、平成4年に全国で初めて、隠岐が岩ガキの養殖に成功しました!!
それ以来、隠岐では4つ島の各地で岩ガキの養殖が盛んに行われています。


 炭火で少しあぶって、スダチを絞ると格別♪ 炭火で少しあぶって、スダチを絞ると格別♪

隠岐岩ガキの養殖漁場は、島根県が厳し~く検査をし、水質を監視しています。

なので、隠岐岩ガキの養殖場には夏でも有害雑菌が殆どいない、キレイな海であると認められているんです!

しかも、養殖と言っても、人工飼料などは一切与ず、隠岐の自然豊かな海が天然に近い岩ガキを育ててくれます。


隠岐岩ガキの出荷は3月から産卵期を迎える6月までが出荷の最盛期。

カキの出荷は、まず、カキを海に落としてしまわないように一つ一つ慎重に海から慎重に引き上げてくる作業からはじまります。

岩ガキが出荷できるサイズになるまでは約3年。
ゆっくりと成長し、大きくなる頃には、貝殻の表面に海藻や藤壺などがビッシリくっついてます。
今度はそれを一つ一つ専用の機械で丁寧にはがしていきます。

ちょっと力を入れ過ぎると殻が割れてしまうので、傷つけないようにここでも慎重に!
最後は水で洗った後、紫外線殺菌した海水に20時間以上浸けます。

こーやって鏡ヶ浦を眺めていたのかもしれません
岩ガキにはビールより日本酒!!
ついついお酒もススミます☆

それで生でも安心に食べることができるんですね。
このように、ゆっくりと手間ヒマかけて出荷される岩ガキは、
海のミネラルが凝縮されたような濃厚な味わいです。

この岩ガキ、美味しさはもちろん、栄養価の高い食べものでもあります。
栄養ドリンク剤にも入っている“タウリン”や“亜鉛”を多く含んでいます。
特に“亜鉛”の含有量は他の食品の比にならないくらいたくさん含まれているんです。

亜鉛は、ホルモンの分泌に必要なミネラルで、
皮膚の新陳代謝を活発にするので女性の美肌効果もあるそうですよ!!

おいしくて、お肌にイイなんて最高ですね♪
海のミルクと言われるマガキに対し、“海のチーズ”と呼ばれている岩ガキ。

それだけ栄養満点かつ、濃厚な味わいを楽しめるのは旬の時期だけ!!
是非隠岐へ、安心・美味しい・栄養満点の隠岐岩ガキを食べに来てください☆

ライター:澤井 藍


春を告げる、隠岐いぐり凧

(2011.03.04)

寒シマメ漬け丼
大空に舞ういぐり凧

先日、出勤途中にオオイヌノフグリが咲いているのを見かけました。
隠岐の島にも少しずつ春の足音が聞こえてきて、
なんだか心が弾む今日この頃です。

そんな隠岐・島後に本格的な春の到来を告げるのが
「隠岐いぐり凧祭り」です。

毎年4月になると、「隠岐いぐり凧祭り」が開催され、前の年に生まれた赤ちゃんの名前を書き入れた、“祝い凧”が揚げられます。

今年は4月3日に開催予定です。全国から凧愛好家の方が集まりご当地の凧を揚げに来られたりもするので、凧ファンにはたまらないイベントです!!

いぐり凧は、10個の“えぐられた”耳があることから、“えぐり”が訛って“いぐり”凧と呼ばれるようになったそうです。
大きさ通常で半畳~4畳くらいと、かなりビックサイズ。

 大きいので大人4~5人がかりで揚げます。 大きいので大人4~5人がかりで揚げます。

当然、一人で揚げることはできないので、大人が四・五人がかりで凧揚げをします。4畳でも大きいなぁ・・・

と思いますが、昔は12~15畳程の超巨大凧をつくって空に揚げていたそうなのでビックリです。

隠岐いぐり凧の歴史は古く、江戸時代から行われていたようです。

当時はその年の吉凶を凧揚げで占っていたと言われています。

凧の絵には海の魔物を鎮圧するために鬼の顔が描かれ、凧揚げが終わった後は神社や寺の天井に魔除けとして吊るしておいたそうです。
明治時代になると、占いではなく、冬の海が荒れる時期に漁師たちが大人の娯楽として楽しむようになっていったそうです。

寒シマメ漬け丼
大空に舞ういぐり凧

昔ながらの巨大いぐり凧は、隠岐空港や隠岐の島町観協協会などの天井が吊るしてありますので、
島後へお越しの際は要チェックです!!

また、いぐり凧を手作りできる体験(もちろん、お持ち帰り頂ける手頃なサイズのものです!)
も4月からスタートするので、是非オリジナルいぐり凧を作ってみてください★

いぐり凧手作り体験に関するお問い合わせ先
→隠岐の島町観光協会 TEL:08512-2-0787

ライター:澤井 藍


隠岐の妖怪その五~五体面~

(2011.03.04)

 なんだか人面ガニみたいに見えてきます・・・でも思い人に会えるなら、五体面に会いにいかきゃ!♪ なんだか人面ガニみたいに見えてきます・・・
でも思い人に会えるなら、五体面に会いにいかきゃ!

五体面という妖怪をご存じですか??

人間の頭に手足がくっついたような姿で、胴体がないような姿をしています。

『百鬼夜行絵巻』という本に出てくる日本の妖怪です。

この五体面が、どんな妖怪だったかというと・・・
来客があった時に客間に現れ人を笑わせようとするが、
笑ってもらえないと暴れだすという説。

諺に「カニの横這い」という言葉があり、「物事が奇妙に横にずれていく」という意味があるそうで、五体面もカニのように横歩きしすることから転じて、物事を邪魔する妖怪だという説もあるそうです。

でも、隠岐の五体面ブロンズ像は想い人と「ご対面」できる効能があるそうですので、片思いの人には外せないスポット!!

ライター:澤井 藍

観光に関するお問い合わせ先

  • 隠岐観光協会 08512-2-1577
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