冬の王様!知られざるブランドガニ『隠岐ガニ』
(2010.12.02) 山陰の冬の味覚の代表といえば、いわずと知れた松葉ガニ!! 松葉ガニとは、山陰・日本海で11月~3月にかけて捕獲・水揚げされたズワイガニのことを指します。そしてこの松葉ガニのほとんどが隠岐近海で獲られています。 ブランドガニの証、隠岐独自の青いタグ。(イメージ) 隠岐近海は、プランクトンが豊富で最高の漁礁があります。この贅沢過ぎるほどの環境で、カニは質の良い魚介類を食べて育ちます。なおかつ乱獲防止・資源保護のため、禁漁期間で、美味しく成長する時間を与えられます。松葉ガニ特有の甘味と濃厚な味は、こうして生み出されているのです。 カニかご漁に使われる籠。(イメージ
) カニかご漁とは、海の底に餌を入れたカゴを沈め、そこにカニが入ってくるのを待つという原始的な漁法です。活きたままの無傷のカニを水揚げできるので、身が痛むことも少なく、すなわち鮮度を保った状態で捕獲することができるのです。 立派な殻の中には、濃厚な身と味噌がたっぷり!(イメージ) そして、カニかご漁の解禁は松葉ガニ比べ2週間ほど遅く、漁の終わりも2月末までと通常より期間が短くなっています。実質3ヶ月間しか漁ができないため、希少価値も高く、島民もなかなかお目にかかれない(口に入ってこない!?)“幻のブランドガニ”ともいえるわけです。 |
ライター:曽我部 さおり
知夫村を歩こ~♪歩こ~♪
(2010.12.02)
隠岐諸島の地図 隠岐には人が住んでいる島が四つあります。一番大きな島が島後・隠岐の島町、そして島前が中之島・海士町、西ノ島・西ノ島町、知夫里島・知夫村です。島ごとに文化・生活習慣・方言・自然環境などが違って、同じ隠岐の中に住んでいても、違う島へ渡ることでちょっとした旅行気分を味わえちゃいます♪
秋も深まった天気のいい日、みんなで知夫里島へいくことになりました。島を歩いて半周する、トレッキングコースに初挑戦です。せっかくなので、より地元に密着した楽しい旅にするため、「隠岐自然村」の“そんちょう”深谷さんにネイチャーガイドをお願いして、いざ知夫里島探検に出発!!
優しい笑顔の深谷さんは極真空手の達人!! スタートは知夫村の玄関口、来居の港。そこから20分ほど歩くと、道端にたくさんドングリがころがっています。 海を見下ろす一宮(いっくう)神社で 確かに。地球上の色んな生き物達は、なんでも持ちつ持たれつ生きてるんだ。
また、1時間ほど歩くと♪キーンコーンカーンコーン♪島に正午を知らせるチャイムが鳴り響きます。そろそろお弁当の時間だ!海を望める一宮(いっくう)神社の境内へお邪魔して、“チュウハン”(隠岐弁でお昼ご飯のこと)をいただくことにします。
天気もいいし、海がキラキラして気持ちイイ~。チュウハンが終われば、トレッキング再開です。まだまだ道のりは長い!今度はグネグネとした山道を登っていきます。両脇は紅葉した木々や秋の草花でいっぱいです。
深谷さん:「この葉っぱ。なんの葉っぱかわかるかる人~?みんなよく知ってる植物です。」
ゼンマイ飛行機が大のお気に入り☆ 深谷さん:「実はこのゼンマイ、飛行機が作れるんです。 |
一つ食べたら止まらない! トレッキングも終盤に差し掛かると、普段は車に頼って使わなくなった両足がダルオモ~くなってきた・・・それでも、綺麗な紅葉を見たり鳥の声を聞きながら“地に足をつけて”歩くと、体はしんどいのに心は晴れ晴れとした清々しい気持ちになります。途中休憩では、深谷さんが持ってきて下さった特製の「ふくぎ茶」(クロモジのお茶)と、さっきの採ったシイの実をその場で炒ってティータイム。炒りたてのシイの実は、ホクっとして優しい甘さが口に広がります。 深谷さん:「あともう少し!頂上の眺めは最高ですよ!頑張りましょう!!」 山道を抜けると、次は牧草地の中を歩きます。そこかしこに草を食べているたくさんの牛牛牛牛・・・牛さんを刺激しないように、そろ~っと真横抜けながらさらに歩くこと30分。目指していた赤ハゲ山の頂上に4時間半かけてついに到着。赤ハゲ山の山頂からは、いつにも増して美しい隠岐の島々と青い海が広がっていました。たくさんの発見と驚き、感動が貰えた知夫村旅行でした。 |
今回ご一緒させていただいたネイチャーガイドの深谷さんの手にかかれば、今まで全部同じに見えていた木や虫も、それぞれに違った個性と顔が見えてきます。生き物に一つ一つにストーリーがあり、自然界を生き抜いてきた知恵が凝縮されているのだと実感します。 隠岐自然村の詳しい情報はこちらから→→http://www.sizenmura.com/ 赤ハゲ山の頂上はすぐそこ!! |
ライター:澤井 藍
観光に関するお問い合わせ先
- 隠岐観光協会 08512-2-1577